東日本大震災:厨中北梅太鼓、卒業式で初披露 「新たな伝統に」--盛岡 /岩手

2013年03月13日 11:23

 東日本大震災で校舎の壁が崩れるなど被災した盛岡市立厨川中学校の卒業式が12日開かれ、在校生が陸前高田市の太鼓団体から指導を受けた「厨中北梅(くりちゅうほくばい)太鼓」の演奏を初披露した。adidas

 同校は震災により築47年の校舎が使えなくなり、11年度は各学年が別々に近くの小学校などで授業を受け、12年度から新校舎で新たなスタートを切った。
 太鼓は、昨年11月に同校で開かれた陸前高田市の太鼓団体「氷上(ひかみ)共鳴会」のコンサートがきっかけで、同校の新しい伝統にしようと応援委員会の1、2年生が今年1月から練習を重ねてきた。共鳴会では生徒たちのため、新曲「青嵐(せいらん)」を作り、地元にも招いて計6回に渡って指導した。adidas スニーカー
 12日の卒業式では、卒業生や保護者のほか、共鳴会のメンバーも見守る中、応援委員会の14人が「セイヤッ」という威勢の良い掛け声とともに勇壮な音を体育館に響かせた。卒業生の加賀谷純輝くん(15)は「力強く、鳥肌が立った」と話した。共鳴会の鈴木武幸会長(64)は「厨中の歴史の1ページを刻む、良いものができた」と目を細めていた。アディダス スニーカー 【山中章子】
3月13日朝刊

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